読書記録6 悪の脳科学

こんにちは。

 

今回は中野信子さんの、『悪の脳科学』を紹介いたします。

 

 

概要

この本は脳科学者である著者が、『笑ゥせぇるすまん』の主人公、喪黒福造の使う人を誘惑し、陥れるテクニックを脳科学の視点から考察しています。

最後には『笑ゥせぇるすまん』の作者、藤子不二雄さんとの対談も書かれており、

 

笑ゥせぇるすまん』とは

笑ゥせぇるすまん』は、、藤子不二雄Ⓐ先生による、ブラックユーモアな作品です。

マンガを原作として、テレビアニメ化、ドラマ化もしています。 

 

この作品では、主人公の喪黒福造が悩みを抱えるターゲットに近づき、

 

”ココロのスキマ、お埋めします♡”

 

と書かれた名刺を渡し、ターゲットの望みを叶えます。

 

それとともに、喪黒福造は必ず、忠告をします。

忠告の内容は決して守るのが難しいものではなく、簡単に守れるものです。

 

 

しかし、ターゲットは忠告を破ってしまいます。

 

そこに喪黒福造が現れ、おなじみの「ドーン!!」という決め台詞でターゲットを破滅に導きます。

 

 

人間がいかに騙されやすいかを表している作品と言えるでしょう。

 

感想

まず、著者の中野さんは、前提として人間の脳は不完全であると述べています。

つまり、”ココロのスキマ”のない人間なんて、存在しないのです。

 

ここに喪黒福造、及びに作者の藤子不二雄Ⓐ先生の賢さが表れているな、と感心しました。

 

また、自分にとって”ココロのスキマ”とは何だろうと考えてしまいました。

 

 

まだまだ言いたいことはありますが、『笑ゥせぇるすまん』を見てこそ、この本が楽しめると思います。

 

アニメ『笑ゥせぇるすまん』はYouTubeの公式チャンネルで見ることができるので、ぜひ見てみてください。

 

ありがとうございました!

 

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読書記録5 第三次世界大戦はもう始まっている

こんにちは。

 

今回はエマニュエル・トッドさんの『第三次世界大戦はもう始まっている』を紹介いたします。

 

 

 

 

エマニュエル・トッドとは?

まず、著者のエマニュエル・トッドさんについて紹介します。

 

彼はフランスの歴史人口学者、家族人類学者です。

 

一歩引いた視点から国際情勢を考えられる、非常に聡明な方だなと感じます。(上から目線の評価みたいですみません)

 

彼のすごいところは、的確な”予言”です。

 

過去には、トランプ氏の当選や、イギリスのEU離脱などを見事に的中させました。

 

 

本の内容

この本のタイトルにもある第三次世界大戦とは”ウクライナ情勢”のことです。

 

アメリカ、イギリスをはじめとする西洋諸国と、ロシアの対立を中立的な立場から述べています。

 

ウクライナ戦争の原因と責任はプーチンではなくアメリカとNATOにある。とこの本では主張されています。

 

もちろん、それは著者がロシアや中国を応援しているからではなく、中立的な立場から過去の条約や統計的な判断をした結果、導かれたものです。

 

むしろ、ロシアからの資源の供給が止まり、経済難になるのは西洋諸国である。とも述べられており、根拠も非常に納得できるものでした。

 

 

感想など

この本の中で特に印象に残った文章を引用いたします。

 

”西洋社会では・・・社会が目標を失っています。この戦争は、実は西洋社会が虚無の状態から抜け出すための戦争で、ヨーロッパ社会に存在意義を与えるために、この戦争が歪んだ形で使われてしまったのではないか ”

 

本全体を読まなければ、難しいかもしれませんが、著者はこのように述べています。

 

著者はフランス人ですが、冷静に自国を含む西洋諸国やアメリカを批評できるのは本当にすごいとしか言いようがありません。

 

私はこの本を読んで、”ロシアが悪い”と思わされていたのだな、と感じました。

 

現在のロシアでは、多くの国民がきちんと教育を受けることができるし、女性の大学進学率もかなり高い。

 

アメリカやヨーロッパや日本では、反ロシア感情を掻き立てるような情報が流されていますが、思考停止に陥らずに、自分で考えることの大切さをこの本から学びました。

 

終わりに

今回は”ウクライナ問題”についての本の紹介だったので、内容が重めでしたね。

 

国際情勢に関心を持つことは大事ですが、ネガティブな情報ばかりを入れていると暗い気分になってしまうものです。

 

好きなことや楽しいことの情報も大切にしてくださいね!

 

 

それではまた!ありがとうございました!!

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面白判例1 ~ときめきメモリアル事件~

こんにちは。

 

今回より、個人的に面白いなと感じた、判例や判決を紹介したいと思います。

 

 

記念すべき第1回は、ときめきメモリアル事件”(以下”ときメモ事件”)です!

 

 

ときめきメモリアル”とは

皆さん、”ときめきメモリアル”を知っていますか?

 

Wikipediaより、引用しますと以下の通りです。

 

ときめきメモリアル』は、1994年5月27日に、コナミ(現・コナミホールディングス)からPCエンジンSUPER CD-ROM2向けに発売された、恋愛シミュレーションゲーム。なお、2006年3月31日の持株会社化に伴い、版権はコナミデジタルエンタテインメントに移っている。

 

このゲームの主人公(プレイヤー)は架空の私立高校「きらめき高校」に入学した男子生徒である。主人公は、「卒業式の日に、校庭のはずれにある樹(伝説の樹)の下での女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる」というきらめき高校の伝説を聞く。

勉強、スポーツ部活動などに取り組み主人公の能力値を高め、幼なじみで憧れのヒロイン・藤崎詩織の理想に近付け、さらにはデートを重ねて親しくなり卒業式の日に伝説の樹の下で彼女からの告白を受けることが目的である。もっとも『ときメモ』にはゲームらしい仕掛けがあり、藤崎詩織以外の女の子は主人公のどれか1つのパラメータに反応してくるのだが、彼女だけはオールマイティに成長した主人公でないと相手にならない[6]。 

 

少し古いゲームですが、最近でも、実況者の方がプレイ動画を投稿していたりして、面白いですよ!

 

 

ときメモ事件”について

ときメモ事件(最高裁平13年2月13日)は、同一性保持権の侵害が問題となった事件です。

 

ときメモのゲーム会社が、セーブデータを改変したメモリーカードの販売は違法であるとして、訴えを提議しました。

 

簡単にハッピーエンドになれるよう、パラメーターが高い状態でセーブしたメモリーカードが製造、販売されていた、ということです。

 

結果は、上訴もありましたが原告であるゲーム会社の勝利に終わりました。

 

 

判決文

私が面白いなと思った、実際の判決文を引用しておきます。

 

1 事案の概要
 本件は,コンピュータ用ゲームソフト「D」(以下「本件ゲームソフト」という。)
について著作者人格権を有する被上告人が,商品名「X-TERMINATOR PS版 第2号
 E」というメモリーカード(以下「本件メモリーカード」という。)を輸入,販
売する上告人の行為は,被上告人の有する同一性保持権を侵害するものであると主
張して,慰謝料を請求する事案である。
 原審の適法に確定した事実関係の概要は,次のとおりである。
(1) 被上告人は,本件ゲームソフトについて著作者人格権を有する。本件ゲー
ムソフトは,ゲームを行う主人公(プレイヤー)が架空の高等学校の生徒となって
,設定された登場人物の中からあこがれの女生徒を選択し,卒業式の当日,この女
生徒から愛の告白を受けることを目指して,3年間の勉学や出来事,行事等を通し
てあこがれの女生徒から愛の告白を受けるのにふさわしい能力を備えるための努力
を積み重ねるという内容の恋愛シミュレーションゲームである。
 本件ゲームソフトにおいては,プレイヤーの能力値として9種類の表パラメータ
(体調,文系,理系,芸術,運動,雑学,容姿,根性及びストレス)及び3種類の
隠しパラメータ(女生徒のプレイヤーに対する評価を示すときめき度,友好度及び
傷心度。以下,表パラメータと併せて「パラメータ」という。)の初期値が設定さ
れている。そして,プレイヤーが選択できるコマンドが予め設定されるとともに,
コマンドの選択により上昇するパラメータと下降するパラメータとが連動するよう
に設定されており,プレイヤーが到達したパラメータの数値いかんにより女生徒か
- 1 -
ら愛の告白を受けることができるか否かが決定される。本件ゲームソフトにおいて
は,初期設定の主人公の能力値からスタートし,あこがれの女生徒から愛の告白を
受けることを目標として主人公自身の能力を向上させていくことが中核となるスト
ーリーであり,その過程で主人公の能力値の達成度等に応じて他の女生徒との出会
いがあるという設定となっており,そのストーリーは,一定の条件下に一定の範囲
内で展開されるものである。  (引用元はこちら

 

実際の法廷で厳粛な雰囲気の中、裁判官の方がこの文章を読んでいたと思うと、笑ってしまいます。

 

みなさんはどう思いますか?

 

 

終わりに

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも気になる判例を見つけたら、紹介していこうと思います。

 

感想等ありましたら、ぜひコメントください。

お待ちしております!

 

ありがとうございました!

読書記録4 ジャパニーズ・ポップカルチャーのマーケティング戦略

こんにちは。

 

今回は『ジャパニーズ・ポップカルチャーマーケティング戦略;世界を制した日本のアニメ・マンガ・コスプレの強さの秘密』を紹介します。

 

まず、各章のタイトルを引用いたします。

 

序章 なぜ今「ジャパニーズ・ポップカルチャー(JPC)」に注目するのか [川又 啓子]
第1章 日本マンガ・アニメの創造戦略 -鉄腕アトムから、「鬼滅の刃」まで- [三浦 俊彦]
第2章 参加型創作文化の形成と発展 [石川ルジラット]
第3章 キャラクターへ共感するコスプレーヤー [黒岩 健一郎]
第4章 JPCの世界での展開 -JPCEの発展プロセス― [田嶋 規雄]
第5章 メガマーケティングによるJPCの正当化戦略 ―JPCEを活用したイベント・マーケティングへの示唆― [川又 啓子]
第6章 英独仏の潜在的旅行者によるジャパニーズ・ポップ・カルチャーに対する情報探索行動 [中川 正悦郎]
第7章 JPCを活用したインバウンド戦略 ―『ラブライブ! サンシャイン!!』を事例としてー [田嶋 規雄]
第8章 マンガ・アニメの消費者行動 -コンサマトリーで、優劣の客観的判断基準がない製品の消費者行動分析― [三浦 俊彦]
第9章 日本人の美意識とJPC -美意識、美術・芸術感、社会意識が生み出したJPC― [三浦 俊彦]
第10章 JPCマーケティングの体系 -戦略の特徴とその革新性― [三浦 俊彦]
終章 JPCはいかにマーケティングを革新するのか [田嶋 規雄]

 

サブカル好きには興味をそそられる内容じゃないですか?笑

 

 

どの章も面白かったのですが、私からは2つだけ紹介します。

 

第2章と第7章です。

 

 

まず、第2章について、章の内容自体も研究や調査に基づいた学術的なもので勉強になったのですが、私が紹介したいのは、最後のコラムのページです。

 

この章の著者の石川ルジラットさんは青山学院大学総合文化政策学部の教授であるのですが、なんとコラムでは自身が腐女子であると気付いた経験を述べていました!

 

なんというか、大学の教授で腐女子というのがとても意外に思えて、大学教授に対しての堅そうねイメージが変わりました。

 

この方の講義が受けてみたいものですねー。

 

 

さて、次に、第7章についてですが、この章を選んだ理由は、私がラブライバーだからです!

 

スクールアイドルのみんなが友情を育み、困難を乗り越えていく姿には何度見ても感動してしまいます。

 

ラブライブは私の心の支えです!

 

話を戻すと、この章では主にアニメやマンガの聖地巡礼について述べています。

 

その具体例として『ラブライブ!サンシャイン!!』が聖地である静岡県沼津市に与えた影響が紹介されています。

 

アニメやマンガの聖地が与える影響は侮れないな、と感心しました。

 

 

以上2つの内容を紹介しましたが、他にも、コミケの歴史や、海外でのコスプレイベントの話など、面白い内容がたくさんあったので、興味をもったらぜひ読んでみてください!

 

ありがとうございました!

 

今回から、Amazonのリンクも載せておきます。

 

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読書記録3 22世紀の民主主義

こんにちは

 

今回は成田悠輔の『22世紀の民主主義 ~選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる~』を紹介いたします。

 

成田悠輔さんが好きなのでこの本を読むに至りました。

成田さんのメガネ、独特でいいですよね笑

 

 

まず、この本の素晴らしい点は、最初に要約(abstract)があるところ。

 

はじめに読むことで、これからどんな話がされるのか大まかにわかるし、読了後に読むことで、内容をより理解できます。

 

こういうのが海外式のライティングスキルなのかな?と感じました。

 

 

さて、内容についてですが、民主主義な国ほど後退しているとデータに基づいた主張がなされ、そこでとることのできる手段は闘争・逃走・構想の3つであると述べられています。

 

闘争はガバメント・ガバナンス、や選挙制度改革、逃走はタックス・ヘイブンならぬデモクラシー・ヘイブン、構想は無意識データ民主主義が具体的に挙げられています。

 

なにを言ってるんだ? と思った方はぜひご自身で読んでみてくださいね!

 

 

 

私は、この本にもあるように、一人一人が進んで政治に参加する市民がいてこそ民主主義は発展していくと思っています。

 

しかし、実際は環境要因などもあり、全員がそんな市民になることはないですよね。

 

なので、成田さんの言う、無意識データ民主主義はとてもいい案だなと感じました。

 

また、民主主義の後退についても大いに納得できました。

 

少し前に、何かの本(中島義道さんの本だった気がします)で、

 

”民主主義は弱者を救うと言われているが、弱者が弱者であることを改善しようとせず、「弱者なんだから、俺たちを助けろ!」と開き直らせてしまっている”

 

というようなことが述べられていました(うろ覚えなのですが)。

 

今回、成田さんのこの本を読んでこの言葉を思い出し、民主主義の後退について、まじめに考えさせられました。

 

 

内容が少し難しく、うまく伝わっているかわかりませんが、興味を持ったらぜひ読んでみてください!

教養人になれると思います!!

 

それではまた!ありがとうございました!

 

読書記録2 ゴールデンスランバー

 こんにちは

 

予告通り今回は伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を紹介します。

 

タイトルの”ゴールデンスランバー”はビートルズの楽曲からつけられています。

ビートルズに詳しい方は、この作品への理解が深まりそうですね!

 

この本は、首相殺しの犯人と間違えられた主人公の逃走劇です。

内容が”首相殺し”とタイムリーだったもので読むに至りました。

 

主人公を陥れた、謎の組織とはいったい?

 

主人公はなぜか首相殺しの犯人として追われてしまうのですが、本人は全くの無罪で、何者かに嵌められていることに気付きます。

相手は個人ではなく集団で、主人公の影武者を用意するほどであったと次第に理解した主人公は逃走を決意します。

 

 

ページ数が600~700くらいあって、結構長いなーと思っていましたが、読み始めてみると面白くて、一日で読み終えてしまいました。

 

普通に面白い作品でしたが、安倍晋三さんのこともあり、もし犯人が嵌められていたら、と考えてしまいました。

もちろん、安倍さんの件は現行犯逮捕だったので、その可能性はないと思いますが。

 

メディアや公権力に、私たちは簡単に騙されてしまうということをこの本からは学びました。

本当の真実とはなにか、常に考えることが大事だと実感しました。

 

 

 

言葉足らずなところもあると思いますが、気なったらぜひ読んでみてください!

ありがとうございました!

 

次回は『22世紀の民主主義』を紹介します!(たぶん)

 

読書記録1 仮面の告白

こんにちは

 

私読書が趣味でして、理解を深めるためにも、読んだ本の記録をすることにしました。

 

 

今回読んだのは三島由紀夫の『仮面の告白』です。

 

いろいろ飛ばしてわかりやすく一言で説明すると、「近代BL小説」

 

女性に対して恋愛的な感情を感じない主人公は、同級生の男性に対し性的な感情をもつようになります。

 

男性同士の交際などの描写はありませんが、わかりやすさ重視で”BL”と表現しました。

異論は認めます笑

 

三島由紀夫の作品を読んだのは『金閣寺』に続いて2作目なのですが、どちらも主人公の闇が深くていいですね!

表現があってるかわかりませんが、こういった”狂った主人公”みたいなやつ好きなんですよ!

 

この作品を読んでいて思ったのは、主人公がどことなく『人間失格』の主人公のと似ているということです。

うまく言えないんですが、”なんか似てるな”と読んでいて思いました。

 

ぜひ気になったら読んでみてください!

拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございます!

これからも頑張ります!

 

次回は現在読み途中の『ゴールデンスランバー』になると思います。

それではまた!